【高畑勲監督追悼】かぐや姫の物語【感想】
今日金曜ロードショーで初めて見たこの作品。
最後までノーカットで観て、じわじわ感動しました。
以下、ネタバレあり感想です!
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〜かぐや姫の罪と罰〜
かぐや姫の罪と罰、それは何だったのでしょうか。
以下は私の解釈ですが、
かぐや姫の罪…
月にいた際に地球に行きたい、と思ったこと。
罰…
地球上の生き物の素晴らしさ、友情、愛情を身に染みて感じた後に、都での孤独な暮らし、人間の醜さ、物として扱われるふがいなさを体験し、更にそれを全て忘れなければならない、という罰。
〜高畑監督への追悼〜
今の全ては過去の全て
必ず憶えているいのちの記憶で
エンドロールでジーンと胸を締め付けられました。
高畑監督への追悼の意が、
最後の歌に込められている気がしました。
最後のシーンで、かぐや姫が地球を見た際、
目に涙が溢れたのは、
頭の中の記憶にはないが、
いのちの記憶にあった、様々な体験を思い出したからではないでしょうか。
この最後の歌が、
切ない物語を暖かく包み込んでくれているように思えました。
いのちの記憶でつながっているから、
また翁、嫗、捨丸と里山の仲間たち、
宮中の仲間たちにどこかで会うことが出来る。
そう語っている気がしました。
高畑勲監督にも、
いつかまたどこか懐かしい場所で、
会うことが出来るのではないでしょうか。
そんな風に思えました。